お絵描きができるようになってくる2、3歳。
折り紙、のり、はさみといった工作にも挑戦できるようになってきます。
平均して3歳、早いところだと2歳からはさみをつかう保育園もあります。
手先の発達や想像力を豊かにする工作遊び。
家庭でもどんどん挑戦させてあげたいですね。
ですが、のりはともかく、刃物を扱うはさみは持たせるのはちょっと心配。
はさみにチャレンジする環境を整えてあげるには、どういったことに気をつければいいのでしょうか。
はさみを使えるようになる目安
はさみを使えるようになるには、ある程度の握力と、ただ握るだけでなく、はさみを開くために手を開く力が必要になります。
早い子だと2歳からはさみを使えるようになり、3歳から4歳になる頃には曲線切りや形を切り抜いたりと、工作が楽しめるようになります。
はさみは刃物なので、しっかりと練習をしないと怪我につながります。
子供の発達に合わせた練習方法と、手に合ったはさみを使うのが上達のコツです。
はさみの練習方法
はさみの練習は段階を踏んではさみに慣れることから始めます。
はさみに慣れる
まずははさみに興味を持ってもらうことからスタートします。
実際に親がはさみを使ってみせてみましょう。
同時にはさみは危険という事も伝えられるといいですね。
娘が大好きなわにわにシリーズの絵本。
はさみで怪我をするシーンがあり(大怪我ではありません)はさみの危険性を伝えられます。
物語もとっても面白いのでおすすめ!
ちなみに、わにわにシリーズの絵本は他にもあり、どれも素敵な話ばかりです。
一回切り
目安:2、3歳
用意するもの:細長い紙やテープなど
一回はさみを動かせば切れるような細長い紙を使い、一回切りを練習します。
細長い紙なら切った後、はさみを開く力がなくても一回で切れます。
大きい紙だと、紙を持つ手にはさみが触れやすいですが、細長い紙だとはさみから離れたところを持っても切りやすいです。
2歳ごろからでも始められる簡単なはさみの練習方法です。
連続切り
目安:2、3歳
用意するもの:切りやすい厚さの紙
一回切りに慣れ、はさみを開く力がついたら連続切りに挑戦してみましょう。
はさみを閉じたり開いたりしてまっすぐに紙を切ります。
刃を閉じてしまうと開くのが大変なので、刃先まで完全に閉じるのではなく、歯の根元を使って切ると上手くいきます。
これができるようになったら、安全性重視のはさみより持ちやすいはさみ、切りやすいはさみを選び直してもいいですね。
曲線切り
目安:3歳〜
連続切りで真っ直ぐ切れるようになったら、曲線切りや形を切り抜く練習をしてみましょう。
はさみの向きを変えて切るのは最初はなかなか大変です。
焦らず、ゆっくりやってみましょう。
はさみを動かしてしまうと手を切ってしまうので、紙の方を動かします。
大人でも、はさみを使って細かい模様を切り抜くのはなかなか難しいです。
日常生活で切り抜く作業をすることってないですよね。
子供と一緒にチャレンジしてみてもいいですね。
子供がはさみで切りやすい紙
子供が練習しやすいように、はさみで切りやすい紙を準備してあげましょう。
薄すぎても厚すぎても切りにくくなります。
おすすめはコピー用紙か、薄手の画用紙です。
カラフルな画用紙なら、切った後の紙を使ってのりで貼る練習も出来ますよ。
慣れてきたら折り紙やチラシ、厚紙などいろいろな紙を切ってみましょう♪
練習するときの注意点
子供用のはさみとはいえ、練習するときは怪我をする危険もあります。
はさみを使うときのルールを子供と決めておきましょう。
【はさみを使うときのルール一例】
そしてはさみは子どもの手の届かないところに保管しましょう。
踏み台を使えば手が届く場所などでは、子供が踏み台を動かして勝手にはさみを取って使ってしまうこともあります。
子供に合ったはさみの選び方
はさみができるようになる一番のコツは、はさみ選びです。
最初から大人用はさみを使うのではなく、手に合った子供用はさみを使いましょう。
【はさみを選ぶポイント】
紙しか切れない安全はさみ
刃がついていない、紙しか切れないはさみなら手や髪の毛を切る心配がなく、使い始めにはピッタリ。
お出かけ用文房具としても活躍します。
金属の刃ではないので、チラシなどの薄い紙や厚紙はちょっと切りにくいです。
刃先ガード付き子供用はさみ
はじめての刃物はさみにおすめ。
刃先ガードがついているので危なくないです。
バネがついていて、はさみを開く力が弱くても使えるようになっています。
切りやすさ重視の子供用はさみ
曲線の刃で切りやすいはさみです。
はさみに慣れてきたら切りやすさ重視で手にフィットするはさみがおすすめです。
おすすめはさみ練習用トレーニングドリル
はさみ練習用ドリルを使えば段階を踏んで練習ができます。
かわいいイラストやご褒美シールもついていて、子供も飽きずに練習できます。
くもん式はさみドリル
くもん式はさみドリルは反復練習できるので、上達しやすいです。
紙の質も切りやすくておすすめ。
イラストも楽しく、子供もただ切るだけでなく作品を作る達成感が得られます。
手作りはさみ練習用紙
ドリルのようなクオリティを手作りするのはなかなかできませんが、簡単な練習用紙なら手作りできます。
我が家ではドリルを一瞬で消費してしまうため、手作り練習用紙も使っています。
幅2センチ程度の細長い紙なら一回切りが簡単にできます。
波模様や丸、四角などの形を書いてあげれば曲線切りや切り抜きの練習用紙になります。
切り始めの線も書いてあげると切りやすいですよ。
はさみが使えるようになると、工作の幅がぐっと広がります。
チラシを切り抜いてお店やさんごっこをしたり、空き箱でおもちゃを作ったりと、既成のおもちゃに頼らない子供の想像力を豊かにする遊びができます。
できることが増えると、子供の自信にもつながります。
刃物を使うのは最初は親も子も怖いかもしれません。
ですが使いやすいはさみを選べば危険も減り、楽しんで練習ができますよ♪
はさみに限らず包丁なども、使えるようになるとお手伝いの幅がぐっと広がります。
ぜひ親子でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
はさみや絵の具など、道具の使い方を教えるワークショップもおすすめです。
はさみを使うのも、小さな子供の大きな「できた!」
一歩一歩を大切にしていきたいですね。