育児中、ついつい子供にあれはダメ!これもダメ!と否定的なことばかり言ってしまうこと、ありませんか?



「ダメ」「〜ない」などのマイナスな意味のある否定語は、子供が自分を否定されていると感じてしまいます。
その為、子供に向けて言うのはあまり良くないといわれています。
何気ない一言が子供を傷つけているかもしれません。
子供を傷つけてしまう一言
ある日の私と娘とのやりとりです。
3歳の娘は歯磨きをなかなかせず、遊んでばかり。


逃げ回る娘。追いかける私。
いつまでたっても歯磨きができません。


大きい声で怒鳴った訳ではなかったのですが、私の「もう知らない」を聞いてピタッと動きが止まった娘。
そして突然ポロポロと涙をこぼし…。

娘は私が知らない人になってしまうと思ったようです。
「知らない」という否定的な言葉で、娘を傷つけてしまいました。
自己肯定力を弱める否定語
否定的な言葉を聞き続けると、自己肯定力の弱い子になるリスクがあるといわれています。
自己肯定力の弱い子は、大きくなってから自信がなくなってしまったり、社会と関わることが苦手になってしまいます。
自己肯定力を高めるには、一番身近な親が子供を認めてあげること。
あなたの事を愛していると伝えることです。
ついつい何の気なしに行ってしまう言葉。
否定語を使わないようにするにはどうしらいいのでしょうか。
否定語を肯定語にする方法
同じ言葉でも言い方次第でネガティブな言い方、ポジティブな言い方になります。
否定語も、言い換えれば肯定的な意味の肯定語になります。
肯定語とは、否定語の逆。
ポジティブな意味になる言葉のことです。
具体的な例をみてみましょう。
「でも」「だって」はNG
「でも」「だって」の後には弁解や反論の言葉が続いてしまいます。
これは、頭から否定されたような気持ちになってしまうNGワード。
子供が真似し始めてしまうと屁理屈な言い訳ばかりに感じてしまいます。
「でも」「だって」ではなく、「そうだね」「わかった」に置き換えてみましょう。



「そうだね」とまずは子供の気持ちを受け入れてあげるだけでも子供は安心します。
後に続く言葉も、子供の気持ちに寄り添った会話になりやすいです。
「〜やって」は「〜してくれたら嬉しい」
「〜をやって」「やらなきゃダメ」など強要する言葉や、「できないならやらなくていい」などの否定語は子供にとってはプレッシャー。
「〜してくれたら嬉しい」という言い方に変えましょう。
親が嬉しいという子供にとっても嬉しいことを連想させ、かつ、お願いしている言い回しなので受け入れやすい言い方になります。


「〜してくれたら嬉しい」は、みんなで協力している雰囲気も出るので、親だけでなくおもちゃの気持ちも代弁してあげると効果的です。
感謝の気持ちを伝える
ついつい言ってしまう「ごめんね」という言葉。
「ありがとう」に置き換えてみましょう。


なかなか子供に感謝の気持ちを伝えるシチュエーションはないかもしれません。
ですが、ありがとうの気持ちは子供を認めてあげる大切なことです。
親子で前向きになれる肯定語
否定語を使うか肯定語を使うかで、同じ意味でも受け取り方が全然違います。
肯定語を聞いて育つ子は、自分が話すときもポジティブな言葉を選んで使うようになります。
そして、親も言葉遣いを意識することで、育児に対してポジティブな気持ちになれます。
親子で前向きな気持ちになれる肯定語。
最初は難しく感じるかもしれません。
ついつい否定語を言ってしまっても、すぐに言い換えたり、まずは考えてみたりするだけでもいいですね。
子供の考え方や価値観は、親の考え方や価値観に大きく影響されます。
前向きな気持ちがあれば、困難にも立ち向かえる、強い心が育ちます。
お父さんも巻き込んで、ぜひ家族でやってみて下さい。
きっと、笑いの絶えない素敵な家族になれるはず♪